国内女子ツアーのKKT杯バンテリンレディスオープンは19日、熊本県の熊本空港カントリークラブを舞台に第1ラウンドの競技を終了。グリーンの固さに加え、悪天候による難コンディションで各選手がスコアを伸ばせずにいる中、2バーディ、1ボギーにまとめた横峯さくらが1アンダー71で首位に2打差の3位タイ発進を切った。単独首位はノーボギーの3アンダー69をマークしたリ・エスド（韓）。また米女子ツアーからスポット参戦している有村智恵は1オーバー73の23位タイで初日を終えている。

　2011年以来の勝利を目指す横峯は序盤、スコアカード通りのゴルフが続き8番でボギーを叩く。1オーバーで折り返した後半はリズムを取り戻し、11番でバーディを奪うと、最終18番もバーディで締めて1アンダー71。首位と2打差の3位タイにつけた。

　奇しくも今大会の前身である2005年のライフカードレディスゴルフトーナメントでプロ初優勝を果たしている横峯。更にこちらも同大会の前身となる2010年の西陣レディス以来出場した全試合で予選突破を果たしており、現在その数字は「89」に達している。これは不動裕理の持つ歴代最多「91」に次ぐ記録。なにかと縁のある今大会でまずは予選突破記録を「90」に伸ばし、更には2011年リゾートトラストレディス以来遠ざかっている優勝を果たしたいところだ。

　また今季から米ツアーに本格参戦している有村が今季初めて国内ツアーに登場。スタートホールの1番でバーディを奪った時には快進撃を予想させたが、直後の2番でまさかのダブルボギー。そのまま1オーバーで前半を終えると、後半も1バーディ、1ボギーと今ひとつ波に乗れず首位と4打差の23位タイ発進となった。

　その他上位勢では、首位と1打差の単独2位に今季、Tポイントレディス ゴルフトーナメントでツアー初優勝を飾っている一ノ瀬優希、さらに横峯と同じ3位タイには馬場ゆかり、三塚優子、金田久美子ら。またイーブンパー72の9位タイには14歳のアマチュア勝みなみ、熊本出身で同大会3勝の不動、笠りつ子らが続いている。

　一方で今季好調の森田理香子は1ダブルボギーを含む3オーバー75と小休止。52位タイから上位を伺う。