伏兵S.ヨーがメジャー初V達成! Y.ツェン2年連続逆転負け
2012年4月2日(月)午前10:47
ヤニ・ツェン(台)が2年連続で最終日に崩れ目まぐるしく首位が入れ替わる混戦の中、ノーマークのヨー・スヨン(韓)が同郷のキム・インキョン(韓)とのプレーオフを制しメジャー初勝利を挙げた。
米女子ツアーの今季メジャー第1戦、クラフト・ナビスコ選手権は現地時間1日、カリフォルニア州のミッション・ヒルズCCを舞台に最終ラウンドの競技を行い、3打差の4位タイからスタートしたヨーが3アンダー69をマーク。通算9アンダーとし同じく9アンダーで並んだキムとプレーオフを戦い、1ホール目で決着をつけ逆転Vを達成した。惜敗を喫したキムは14番からの4ホールで3つスコアを伸ばし単独トップに立ちながら、最終18番でわずか30センチのウィニングパットを外しボギーを叩いて涙をのんだ。
まさかの逆転劇だった。首位タイからスタートした女王ツェンが出だしの1番でいきなりボギーを叩き、前半3ボギーでズルズルと後退する間に、ツェンと同じ首位タイからスタートしたカリン・ヨディン(スウェーデン)が2番のイーグルで一時後続に3打差をつけトップに躍り出た。しかしヨディンも後が続かず、12番までに5バーディを奪ったセオ・ヒーキョン(韓)が一気に首位を奪う場面も。ところがセオは優勝を意識したのか上がり4ホール連続ボギーで撃沈。代わってキムがただひとり二桁アンダーで首位に立つも最終18番でボギー。ヨーに追いつかれプレーオフにもつれ込み、ヨーが2010年のサイベース・マッチプレー選手権に続くツアー2勝目を達成した。
無敵のツェンは2年前に今大会を制しているが、昨年に続き今年も逆転を許し1打差の単独3位に甘んじる結果に。「去年のこと(逆転負け)が頭をよぎった」と苦手意識を克服することが出来なかった。
一方、ディフェンディング・チャンピオンのステイシー・ルイス(米)は最終日に6アンダー66の好スコアをマークし、通算7アンダーでセオ、ヨディン、エイミー・ヤン(韓)と共に4位タイに食い込んだ。また、この日45位タイからスタートしたナタリー・ガルビス(米)が7アンダー65の猛チャージで通算6アンダーまでスコアを伸ばし8位タイに入っている。
日本勢は宮里藍が通算5オーバー56位タイ、上田桃子が通算6オーバー66位タイ、馬場ゆかりは通算7オーバー70位タイといずれも下位に終わった。尚、宮里美香は予選で敗退している。