国内女子ツアーの中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンは25日、愛知県の中京ゴルフ倶楽部 石野コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。単独トップから出たアン・ソンジュ（韓）がスコアを2つ伸ばし、通算8アンダーで今季2勝目、ツアー通算15勝目を挙げた。この1勝で優勝賞金1,260万円を加算したアンは、史上最速での生涯獲得賞金5億円突破を達成している。

　これまで5億円の壁を越えてきたのは18人。ト阿玉（台）、岡本綾子、森口祐子など永久シード選手が名を連ねており、その中にはアンが尊敬してやまないという不動裕理の名前もある。3日目を終え「子どもの頃、不動さんを見てゴルフを始めて……。一緒に回った時もとてもいい人でしたし、そんな伝説的な人と同じように名を残せるということは、すごく光栄です」と話していたが、憧れの人へとまた一歩近づいた。

　しかも108試合目での5億円突破は、横峯さくらが持つ149試合目を大幅に更新。この記録はしばらく破られそうもない。

　上位は、通算5アンダー2位タイに横峯、佐伯三貴、笠りつ子、李知姫（韓）ら6人。この日最終組スタートのアマチュア堀琴音は、3バーディ、4ボギーの1オーバー73とスコアを伸ばすことが出来ず通算4アンダー8位タイ。ハーフを終えてトップに立った成田美寿々も後半にスコアを落とし同順位に終わっている。ディフェンディング・チャンピオンの森田は森田理香子は上田桃子と並ぶ通算2アンダー16位タイ。

　また、今大会終了時点の賞金ランキング上位5人に与えられる全英リコー女子オープン（現地時間7月10?13日／英ロイヤル・バークデイルGC）の出場権は、イ・ボミ（韓／今大会不出場）、アン、成田、O.サタヤ（タイ／1オーバー30位タイ）、ラストの1枠を原江里菜（イーブンパー27位タイ）が獲得している。