国内女子ツアーのスタジオアリス女子オープンは12日、兵庫県の花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコースを舞台に第1ラウンドの競技を終了。ツアー未勝利の中村香織が4バーディ、2ボギーの2アンダー70で金ナリ（韓）と並ぶ首位タイ発進を切った。1打差の3位タイグループに服部真夕や笠りつ子、ディフェンディング・チャンピオンの佐伯三貴ら8人がつけている。

　この日アウトスタートの中村は出だしの1番でボギー。それでもその後3番、8番でバーディを奪い返し1アンダーで折り返す。後半も2バーディ、1ボギーで回って幸先の良い首位タイスタートを果たした。これまでのベストフィニッシュは2010年の同大会で記録した単独3位。今季は2戦目でトップ5入りを果たすなど好調の26歳が初優勝に向けて突き進む。

　またツアー4勝の服部真夕は、5バーディ、4ボギーと出入りの激しいゴルフながら1アンダー71をマークして3位タイ。同じく岡本綾子を師と仰ぐ森田理香子が開幕戦V＆5週連続トップ10入り（うち4戦はトップ3入り）など好調を維持する中、姉弟子の服部が何も思っていなかったわけがない。開幕2戦こそ予選落ちを喫したがその後復調。前週のヤマハレディースオープン葛城では13位タイと調子を上げてきた。一方の森田は強風に悩まされ前半だけで3ボギーを叩く苦しい展開。だが、さすが今季好調をキープしているというべきか、そのまま崩れることなく後半に2つスコアを取り返して1オーバー73の12位タイにつけた。2日目以降もこの2人の同門対決は注目だ。

　その他上位陣では、森田と並ぶ12位タイにアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKIを制した20歳の堀奈津佳、地元鹿児島で行われたTポイントレディス ゴルフトーナメントで初日10位タイ発進、初の予選突破も果たした14歳のアマチュア勝みなみ。2オーバー74の21位タイに木戸愛、酒井美紀らがつけている。

　一方で先週優勝争いを繰り広げた2人は大きく出遅れた。前週優勝の比嘉真美子はノーバーディ、4ボギーの4オーバー76で49位タイ、その比嘉にプレーオフで敗れた大江香織は出だしの1番でいきなりダブルボギーを叩くと、その後も5ボギー（2バーディ）と流れを取り戻せず5オーバー77の63位タイで初日を終えた。

　また前週の米女子ツアー今季メジャー初戦、クラフト・ナビスコ選手権で日本勢最高位の19位タイに入った上原彩子は1バーディ、5ボギーと崩れて比嘉と並ぶ49位タイに低迷している。