国内女子ツアー今季初の4日間大会、ヤマハレディースオープン葛城は7日、静岡県の葛城ゴルフ倶楽部 山名コースを舞台に最終ラウンドの競技を終了。昨日に続き強風が吹き荒れる中で行われた最終日は大混戦となり、比嘉真美子、大江香織、テレサ・ルー（台）の3人が通算4アンダーで並んでプレーオフに突入する。そしてサドンデス2ホール目でバーディを奪った19歳の比嘉がツアー初優勝を手にした。

　強風の影響で上位陣が軒並みスコアを落とす荒れた展開となった最終日。終盤の17番までルーが通算5アンダーで単独トップに立っていたが、最終18番でボギーを叩き、通算4アンダーでホールアウトしていた比嘉と大江と並び、決着は3人によるプレーオフにもつれ込む。

　18番パー5の繰り返しで行われたサドンデス1ホール目は3選手ともにパー。そして迎えた2ホール目、大江とルーがパーに終わったのに対し、比嘉はバーディを奪って嬉しいツアー初Vを達成した。

　5週連続トップ3入りがかかっていた森田理香子は前半に1ダブルボギー、2ボギー（1バーディ）を叩きリーダーボードを後退する。それでも、上がり2ホール連続バーディを奪うなど後半を3バーディ、ノーボギーで回ってイーブンパー72。通算2アンダー6位タイでフィニッシュし、トップ3入りこそ逃したものの、5週連続トップ10入りを果たしている。

　その他上位陣は、プレーオフの3人に1打差の4位タイに馬場ゆかり、佐伯三貴の2人。さらに1打差の6位タイに森田のほか、横峯さくら、前年優勝の笠りつ子、茂木宏美ら実力者が名を連ねた。前日トップのイ・ボミ（韓）は6つスコアを落とし、通算1アンダーで服部真夕、大山志保、オナリン・サタヤバンポット（タイ）と並ぶ13位タイに終わった。