国内男子ツアーの関西オープンゴルフ選手権競技は22日、兵庫県の六甲カントリー倶楽部を舞台に開幕。同大会は1992年以降ツアー競技から外れていたが、2009年からツアースケジュールに復帰、今年は第80回目の記念大会となる。昨年までは真夏の8月に開催されてきたが、今年は5月に時期が変更された。

　昨季は2日目を終えて日本アマチュア選手権覇者の大堀裕次郎がトップに立つ活躍を見せ、話題を呼んだ（最終的には9位タイでベストアマを獲得）。最終日は深夜から降り続いた雨の影響でコースコンディション不良のため競技中止に。前日までの54ホールでトップに立っていたブラッド・ケネディ（豪）が優勝、ツアー通算2勝目を飾っている。

　今年も大堀は注目選手のひとりだ。プロ転向を果たした今季は日本ゴルフツアー機構（JGTO）の会長推薦枠でいきなり3戦の出場権を獲得。プロデビュー戦となった東建ホームメイトカップでは予選ラウンドを終えた時点でトップに立つなど、またしても大きな話題となった（最終順位は19位タイ）。だが、その後2戦連続で予選落ち。それでも大堀にかかる期待は大きい。果たして思い出の大会で再び上位を賑わせることは出来るだろうか。

　また、昨季の日本オープンゴルフ選手権競技で公式戦初Vを飾った小林正則が、今季初めて国内でプレーする。今シーズンは主にアジアを舞台にプレーを続けている小林。そのためワンアジアツアーと共催だったインドネシアPGA選手権には出場したもののこれが国内初戦となる。残念ながらアジアでは思うような結果は出せていないが、そこで戦い続けてきた手応えは十分に感じているだけに結果が欲しいところだ。

　その他、今季すでに優勝している松村道央、宮里優作、藤田寛之を始め、ディフェンディング・チャンピオンのケネディや、小田孔明、中嶋常幸、片山晋呉、谷口徹らもそろって参戦。新緑のコースで激突する。