J.インクスター史上最年長優勝への道
2011年12月25日(日)午前8:30
1983年のプロ入りから30年近い歳月が流れる中、51歳のジュリー・インクスター(米)は米女子ツアー最年長優勝への飽くなき挑戦を続けている。
ツアー通算31勝を挙げすでに殿堂入りを果たしているインクスターだが、ゴルフに対する情熱は衰えることなく今も第一線で活躍している。
そんな彼女の悲願は2003年にベス・ダニエル(米)がBMOファイナンシャル・グループ・カナディアン女子オープンでマークした46歳8か月29日でのツアー最年長優勝記録の更新。インクスターが最後に勝ったのは2006年のセーフウェイ・インターナショナルで当時の年齢は45歳だった。
今季は20試合に出場しトップ10入り4回。開幕戦のホンダLPGAタイランドで単独6位に入ったほか、11月のロレーナ・オチョア招待では優勝争いを賑わし4位タイに食い込んでおり、来年6月で52歳になるインクスターの優勝は決して絵空事ではない。
ツアー仲間からの信頼も厚く、プロゴルファーと家庭を両立している姿がポーラ・クリーマー(米)やモーガン・プレセル(米)に「憧れの存在」と言わしめる。
先頃、米女子ツアー史上最年少優勝を飾った16歳の“レクシー”ことアレクシス・トンプソン(米)を「娘よりも年下」と笑うインクスターだが、生涯獲得賞金で歴代5位(約1,340万ドル=10億円強)につけるママさんプロは来季も最年長Vの夢に向け全力疾走するつもりだ。