お隣の韓国で、片山晋呉がスタートダッシュに成功した。

　欧州、アジア両ツアー共催のバランタインズ選手権が同地、済州島のピンクスGCを舞台に現地時間13日に開幕。強風で知られるこのコースで片山は、スタートホールの10番パー5でいきなりイーグルを奪う好スタート。1イーグル、4バーディ、2ボギーの4アンダー68で回り、首位タイのミッコ・イロネン（フィンランド）、トニー・キャロラン（豪）に1打差の3位タイと絶好のポジションを確保した。

　挨拶がわりのイーグルは残り216ヤードを5番ウッドでピン手前1メートルに乗せ、それをど真ん中から沈める鮮やかなもの。これまでチップインなど、さまざまなバージョンのイーグルを奪ってきた片山だが「こんなきれいなイーグルは生まれて初めてかもしれない」と本人も感心しきり。オフのトレーニングで4キロ絞り込まれた体から紡ぎ出された会心のショットは好調の証。このまま優勝戦線を突っ走り、4月の国内ツアー開幕前に存在感を見せつけておきたいところだ。

　一方、片山と同じ3位タイにはプラヤド・マークセン（タイ）、ジーブ・ミルカ・シン（インド）、ジョティ・ランダワ（インド）ら日本ツアーでお馴染みの選手がずらり。しかし地元出身で世界ランク5位の崔京周（韓）と、同ランク10位のパドレイ・ハリントン（アイルランド）はともに1アンダー71の平凡なスコアで40位タイに止まっている。

　その他の日本勢は近藤智弘と谷原秀人が2オーバー74で98位タイ。「初日はこんなもの」と切り替えの早い谷原は開き直ったが、「（ボギーが続いたときは、日本に）帰りたいと思った」と近藤からは弱気な発言も飛び出した。深堀圭一郎は3オーバー75で110位タイと大きく出遅れている。