国内女子ツアー、今季公式戦第2戦の日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯が8日、千葉県のキングフィールズゴルフクラブを舞台に開幕。今季2勝の不動裕理と同ツアー通算3勝の三塚優子の2人が、ノーボギーの5アンダー67をマークして首位タイに立った。1打差の単独3位にベテランの福嶋晃子がつけ、さらに1打差の単独4位に横峯さくらが続いている。

　今季は同ツアー史上4人目の偉業となる通算50勝を達成し、5月には婚約するなど公私ともに好調な不動。この日は前半をスコアカード通りのイーブンで終えるも、バックナインに入って一転する。10番でバーディを奪うと、このホールを含めて4連続でバーディ奪取に成功。その後17番もバーディとして後半だけで5つスコアを伸ばして、リーダーボードの最上段に立った。

　2009年開幕戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント以来の優勝を狙う三塚は今季、出場17試合中予選突破したのは7試合のみ。苦しいシーズンを強いられていたが、この日は会心のゴルフを披露する。出だしの10番をバーディとし幸先の良いスタートを切ると、16番でもバーディを奪って2アンダーで折り返す。後半に入っても1番、4番、7番とテンポ良くスコアを伸ばして、不動と同じく5アンダー67でホールアウト。今季初となるトップの座から、残り3日間の戦いに臨む。

　また、出場試合ここ3戦で2回トップ10入りするなど復調の兆しを見せている福嶋は、前半に4バーディ（1ボギー）を奪って3アンダーとすると、後半でも1つスコアを伸ばして4アンダー68。トップの2人に1打差と絶好のポジションにつけた。

　現在賞金ランク5位で賞金女王奪還を目指す横峯だが、ここ3試合トップ10入りなしと調子を落としている。それでもこの日は前半の3つ貯金を、後半も守って3アンダー69をマーク。首位に2打差の4位タイと好スタートを切っている。

　その他上位陣は、前週2週連続Vを逃した笠りつ子が2アンダー70で回り、森田理香子、青山加織らと並んで5位タイ。フォン・シャンシャン（中）、古閑美保、服部真夕らが1アンダー71の10位タイにつけた。

　また、ディフェンディング・チャンピオンの藤田幸希は1オーバー73でプレーし、前週優勝の葉莉英（中）、2年連続賞金女王に向けて独走態勢のアン・ソンジュ（韓）、諸見里しのぶ、金田久美子ら実力者とともに28位タイで初日の競技を終え、約1か月ぶりに国内ツアーに参戦した上田桃子は3オーバー75を叩いて51位タイと出遅れている。

　なお、今季2勝を挙げ賞金ランク2位につける有村智恵は、左手首痛で2週連続の欠場となっている。