15日、長野県の軽井沢72G北Cを舞台に行われた国内女子ツアーのNEC軽井沢72ゴルフトーナメント第2ラウンド。前日トップの有村智恵は2番でバーディを先行させると、最終18番もバーディで締めくくり2バーディ、1ボギーの1アンダー71をマーク。通算7アンダーで今季3勝目に王手をかけた。

　1打差の2位から飛ばし屋の三塚優子が追い、2打差の3位に今季2勝の全美貞（韓）。通算4アンダー4位に日下部智子、通算2アンダー5位タイに現在賞金ランキング2位の諸見里しのぶ、不動裕理、米山みどりが続いている。

　今季絶好調の21歳が、東北高校の先輩・宮里藍の前で完全Vを目論んでいる。前日6アンダー66を叩き出しトーナメントをリードした有村はこの日、終盤まで1バーディ、1ボギーとスコアを伸ばせず、我慢のゴルフを強いられていた。しかし385ヤードの最終18番パー4でラフからの2打目をチャンスに寄せると、下りのフックラインを読み切り見事にバーディを奪取。1つスコアを伸ばして単独トップを堅守し、ツアー4勝目を視界にとらえた。

　一方、後輩の活躍に触発された宮里は「昨日に比べたら集中してプレーができました。パッティングは決まらなかったけれど、ミスがなく安定感のあるラウンドでした」と1アンダー71のプレーを振り返った。通算1アンダーで上田桃子と同じ8位タイへ浮上。「（最終日は）自分なりにベストを尽くして、攻めていきたいです」と逆転Vを誓った。

　その他、3バーディ、1ボギーの2アンダー70とスコアを伸ばした金田久美子が、通算イーブンパーで古閑美保、李知姫（韓）、福嶋晃子、若林舞衣子らとともに15位タイ。横峯さくらは1オーバー73とスコアを崩し、14歳のアマチュア・川岸史果（横浜英和女学院中3年）と並び通算2オーバー30位タイ、ディフェンディング・チャンピオンの原江里菜は、カットラインぎりぎりの通算3オーバー43位タイで決勝ラウンドに進んでいる。