東洋勢が明暗を分けた。

　フェデックスカップのプレーオフシリーズ第1戦ザ・バークレイズがニューヨーク州ハリソンのウエストチェスターCCを舞台に現地時間の24日、第2ラウンドの競技を終了。今季2勝を挙げている崔京周（韓）が5アンダー66をマークし、通算12アンダーとして前日の2位タイから単独トップに浮上した。

　2打差の2位にリッチ・ビーム（米）が続き、4打差3位タイに初日のトーナメントリーダー、ローリー・サバティーニ（南ア）の他、スティーブ・ストリッカー（米）、ジェフ・オギルビー（豪）がつけている。また第1ラウンドで4位タイの好スタートを切ったアーニー・エルス（南ア）はスコアを伸ばせず通算6アンダーで、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、アダム・スコット（豪）、レティーフ・グーセン（南ア）らと並び6位タイ。

「このコースは相性が良いわけではないのに…。ここまで伸ばせるとは予想外」と驚いてみせたのがこの日首位に躍り出た崔。7番パー4では残り94ヤードのセカンドショットを直接カップに捩じ込んでイーグルを奪う見せ場を作るなど、今や押しも押されぬトッププレーヤーに上り詰めた貫禄を見せつけた。フェデックスカップポイントランクも現在5位。ビッグイベントで勝負強さを発揮するタイプだけに今大会も期待できそうだ。

　対照的に2位につけるビームのポイントランクは134位。もし予選落ちなら次週の大会に進むことはできなかったが、37歳の誕生日を迎えたこの日、3アンダー68で回って好位置をキープした。

　一方期待の日本勢はいいところなし。前週トップ10入りして滑り込みで今大会への出場権をつかんだ丸山茂樹は、5つのバーディを奪いながらボギー3つ、ダブルボギーも2つ叩き、2オーバー73と崩れて通算3オーバー。カットラインに3打及ばず予選敗退が決まった。次週のドイツ銀行選手権にはポイント上位120位までしか出られないため、丸山のプレーオフでの戦いはこれで終わり。今後は来季のシード入りを目指し、プレーオフ終了後のフォールシリーズで賞金ランク125位以内を目指す。また今田竜二も1バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの4オーバー75と乱調。通算5オーバーでいいところなく予選落ちを喫した。

　その他フィル・ミケルソン（米）は通算5アンダー13位タイにつけているが、ディフェンディング・チャンピオンのビジェイ・シン（フィジー）は通算4オーバーで決勝ラウンド進出ならず。