国内女子ツアーの大王製紙エリエールレディスオープンは23日、愛媛県のエリエールゴルフクラブ松山を舞台に第3ラウンドの競技を行った。シーズン終盤に熾烈な賞金女王争いを繰り広げている森田理香子と横峯さくらがともに好スコアをマーク。8アンダー64と爆発した森田が通算12アンダーまでスコアを伸ばして単独トップに躍り出ると、横峯も4アンダー68で回って通算8アンダー5位タイにつけた。

　2日目に揃って通算4アンダーとしてムービングデーを同組でスタートした賞金ランキング1位の横峯と同ランク2位の森田。タイトルレースを引っ張る2人の直接対決に注目が集まった中、初の賞金女王を目指す森田が最高のプレーでファンを魅了した。出だしの1番からいきなり3連続バーディを奪ってスタートダッシュを決めると、その後も勢いそのままに6バーディ（1ボギー）を加算。後続を2ストローク突き放し、今季4勝目を一気に手繰り寄せた。

　一方、条件付きながら優勝すれば2009年以来のビッグタイトル獲得が決定する横峯も奮闘した。森田には及ばなかったものの、こちらもほぼ完ぺきな内容で5バーディ（1ボギー）を奪取。4打差の5位タイでV圏内にとどまっている。

　また、シード権獲得を至上命題に掲げる上田桃子も5バーディ、2ボギーの3アンダー69とスコアを伸ばし、トップと2打差の通算10アンダー単独2位を堅守（前日は2位タイ）。現在賞金ランキング55位で来季の出場権が与えられる同ランク50位以内への滑り込みを狙っているが、ここで勝って不本意なシーズンを良い形で終えたいところだ。

　その他上位は、永久シードの不動裕理と李知姫（韓）の実力者が通算9アンダー3位タイに続き、ランキング6位のアン・ソンジュ（韓）が通算7アンダー7位タイ。同5位のテレサ・ルー（台）が通算4アンダー16位タイ、同3位の吉田弓美子は通算1オーバー32位タイに沈んでいる。

　白熱の女王争いがさらに過熱している国内女子ツアー。果たして横峯が栄冠を手にするのか？　あるいは森田が最終戦に可能性をつなげるのか？　今シーズンは最後の最後まで目が離せない戦いが続く。