今年から冠スポンサーと会場が変わり、新たなスタートとなった国内女子ツアーの樋口久子 森永製菓ウイダーレディスは30日、最終ラウンドの競技を終了。大会ホステスプロで賞金ランキング4位の有村智恵が、2位タイでスタートした馬場ゆかりとのプレーオフを制し、今季3勝目を飾ると同時に、節目のツアー通算10勝目を挙げた。

　この日トップと3打差の7位タイからスタートした有村は、前半を3バーディ、ノーボギーの3アンダーで折り返す。後半に入って12番で4つ目のバーディを奪うと、その後はすべてパーを拾って4アンダー68。通算7アンダーまでスコアを伸ばしてホールアウトした。そして、3バーディ、1ボギーの2アンダー70で回った馬場ゆかりと首位タイに並んだため、プレーオフに突入。すると有村は、18番パー5で行われたプレーオフ2ホール目でバーディを奪取し、逆転での勝利をもぎとった。

　その他、有村と同じく7位タイで最終日を迎えたフォン・シャンシャン（中）は、4バーディ、3ボギーの1アンダー71でプレーし、通算4アンダーで森田理香子、大江香織と並び3位タイ。前日のトーナメントリーダーだった永井奈都は、2バーディ、5ボギーの3オーバー75と崩れて、通算3アンダーでフィニッシュ。宮里美香、飯島茜、李知姫（韓）らとともに6位タイに終わり、惜しくもツアー初勝利を逃した。

　また、昨季の米ツアー賞金女王チェ・ナヨン（韓）は通算1アンダーで、かつて世界ランクNo.1に君臨していた申ジエ（韓）、全美貞（韓）らと並んで19位タイ。今季限りでの引退を表明している古閑美保は、1バーディ、4ボギーの3オーバー75とスコアを落とし通算6オーバー。不動裕理と並んで49位タイに終わった。