国内女子ツアー、富士通レディースが14日、千葉県の東急セブンハンドレッドクラブを舞台に開幕。今季1勝の上原彩子と服部真夕が、6アンダー66をマークして首位タイに立った。1打差の3位タイにはディフェンディング・チャンピオンのアン・ソンジュ（韓）、上原美希、木村敏美の3人がつけている。今季限りでの引退を表明している古閑美保は2アンダー70で回り、12位タイとまずまずのスタートとなった。

　今季も残り7試合と、賞金女王争いの行方が気になるシーズン終盤に入ってきたが、初日首位に立ったのは、今季1勝ずつ挙げている上原（彩子）と服部の2人だ。上原（彩子）は前半、出だしの4連続を含む7バーディ（1ボギー）を量産して6アンダー66をマーク。一方の服部も前半こそ2バーディ、1ボギーの1アンダーで回ったものの、後半に5バーディ（ノーボギー）を奪取してリーダーボードの最上段を射止めた。

　今季の獲得賞金1億円を超え、2年連続賞金女王に向け独走態勢に入っているアンは、最初の7ホールで5つスコアを伸ばして最高の滑り出しを見せると、後半こそ2バーディ、2ボギーのイーブンパーで回ったものの、5アンダー67でフィニッシュ。首位と1打差の3位タイと絶好のポジションを確保している。

　先日、今季限りでの引退を表明した古閑は、2番、3番で連続バーディを奪って幸先の良い滑り出しを見せるも、その後はスコアを伸ばすことができず2アンダー70でラウンド。日本女子オープンゴルフ選手権競技でメジャー初制覇を達成した馬場ゆかり、野村敏京らと並んで12位タイにつけた。

　その他上位陣は、首位と2打差の6位タイに井芹美保子、金ナリ（韓）、タミー・ダーディン（豪）、さらに1打差の9位タイに笠りつ子、青山加織らが続いている。また、逆転での賞金女王獲得を目指す賞金ランク2位の横峯さくらは、2バーディ、1ダブルボギーのイーブンパー72で回り、31位タイで初日の競技を終えた。