国内女子ツアーの明治チョコレートカップ（北海道・札幌国際CC島松C）は12日、最終ラウンドの競技を行った。前日トップタイに浮上した26歳の全美貞（韓）が、5バーディ、1ボギーの4アンダー68とスコアを伸ばし、通算9アンダーでホールアウト。昨季女王の古閑美保ら後続に6打差をつける圧勝劇で今季2勝目を飾った。

　思い出の地で全が圧倒的な強さを見せつけた。通算5アンダーからスタートしたこの日、出だしの3番でボギーを叩いた全だったが、すぐに気持ちを切り替える。続く5番パー4で狙い通りバーディを獲り返すと、9番でもバーディを奪い1アンダー35でハーフターン。後半も勢いそのままに、スコアを3つ伸ばすアグレッシブなゴルフで逃げ切った。

　06年の今大会でツアー初優勝を果たした全は「今日は自分のプレーに集中して頑張れたことがスコアにつながりました。これからも北海道に来たら（良いプレーが出来るように）頑張るので、応援お願いします」と集まった大勢のギャラリーに笑顔を弾かせた。通算12勝目を挙げ、優勝賞金1,620万円を加算。賞金ランキング首位を走る横峯さくらにおよそ1,400万円差の同ランク3位へ浮上した。

　その他、通算3アンダー2位タイに追い上げを見せた古閑、三塚優子、米山みどりの3人。通算2アンダー5位タイに原江里菜が入ったが、前日のトーナメントリーダーの1人、藤田幸希は4オーバー76と崩れて通算1アンダー7位タイ。横峯は通算1オーバーで今季ワーストの14位タイ、同ランク2位の諸見里しのぶも通算2オーバー19位タイに終わった。