国内女子ツアーの明治チョコレートカップは10日、北海道の札幌国際CC島松Cを舞台に第1ラウンドの競技を終了した。およそ300万円差で賞金ランキング1位と2位を走る横峯さくらと諸見里しのぶの直接対決に注目が集まったこの日、21歳の服部真夕が4バーディ、1ボギーの3アンダー69をマーク。ベテランの米山みどり、西川藍とトップで並び、主役の座を奪った。

　1打差の4位タイにシーズン中盤に入り調子を落としていた原江里菜、馬場ゆかりが続き、1アンダー71の6位タイにリゾートトラストレディスで白星を挙げている全美貞（韓）。2試合連続優勝を狙う諸見里は、3バーディ、3ボギーのイーブンパー72とスコアを伸ばせなかったものの、8位タイの好位置を確保した。

　ツアー3年目の服部は、昨季終盤戦の樋口久子IDC大塚家具レディスで初優勝を果たした期待の若手選手。今季は開幕2戦目のPRGRレディスの13位タイが最高と未だにエンジンがかかっていないが、この日は午前中から強い雨が降る中で我慢のゴルフを続け、持ち前のビッグドライブを生かしてスコアを伸ばした。今大会で結果を残し、さらなる飛躍を遂げたい服部。明日以降も強気なプレーでトップの座を守り切りたい。

　その他、1オーバー73の13位タイに三塚優子、飯島茜らがつけたが、今季4勝目を目指す横峯は、昨季賞金女王の古閑美保、有村智恵とともに2オーバー74で26位タイに低迷。注目の金田久美子も5オーバー77を叩き、67位タイと大きく出遅れた。なお、ディフェンディング・チャンピオンの不動裕里、福嶋晃子、佐伯三貴の3人は、メジャー大会の全米女子オープン出場のため、今大会を欠場している。