国内女子ツアーのサントリーレディスオープンゴルフトーナメントは13日、兵庫県の六甲国際GCを舞台に第3ラウンドの競技を行った。通算4アンダー6位タイからスタートした若林舞衣子が、堅実なプレーでノーボギーの5アンダー67をマーク。通算9アンダーまでスコアを伸ばし、2位の諸見里しのぶに1打差をつけトーナメントをリードした。

　今季初勝利に王手をかけた若林は、2日目まで足を引っ張っていたショートパットを完ぺきに修正。この日は好調なショットでチャンスにつけると、短いパットをきっちり沈めバーディの山を築いた。シーズン序盤戦こそ苦しんでいたが、ここ2試合は3位タイ、6位タイと調子は上向いている。「今日はノーボギーですごくいい内容のゴルフでした。明日も今日みたいなゴルフをやりたいです」と最終日の抱負を語った若林。大会前に21歳の誕生日を迎えたばかりの若きヒロインは、自身2度目の勝ち星で自らを祝福したい。

　一方、米ツアーからスポット参戦している宮里藍はジワリと順位を上げた。前半で4つのバーディ（1ボギー）を奪いスコアを伸ばしたものの、「ストレスの溜まるゴルフだった」後半はノーバーディ、1ボギーと失速。チャンスをものにできず、2アンダー70にとどまった。それでも予選落ちの危機から通算1アンダー29位タイまで浮上した実力は流石というところ。最終ラウンドは持ち前の安定したショットを武器に猛チャージを仕掛けたい。

　その他、トップと2打差の単独3位に今季好調の有村智恵が続き、通算4アンダー8位タイに賞金ランク首位の横峯さくら。宮里と同じ29位タイに注目の金田久美子、昨季女王の古閑美保は、不動裕里と同じ通算1オーバー40位タイに低迷している。