国内女子ツアーの今季第3戦、ヤマハレディースオープン葛城（静岡・葛城GC山名C）は5日、最終ラウンドの競技を行った。通算アンダーパーが5人の難コースを相手に、黄アルム（韓）が7アンダー65の好スコアをマーク。通算11アンダーでツアー初優勝を飾った。

　21歳の黄が強いゴルフを見せた。2位タイに1打差の通算4アンダー単独首位でスタートし、前半から立て続けにバーディパットを沈め、4アンダーでハーフターン。後半も勝利のプレッシャーを感じさせず、3つのバーディを奪った。最終日はノーボギーの7アンダー65で回り通算11アンダー。2位タイの原江里菜とジュリー呂（台）、イ・ジウ（韓）に8打の大差をつけて圧勝した。

　08年のステップアップツアーで2勝した黄。プロテストではトップ合格し、昨季のマスターズGCレディースで2位タイと健闘するなど、順調に階段を駆け上がってきた。今季は2戦目のヨコハマタイヤゴルフトーナメント　PRGRレディスカップで2位タイ。そして今週のツアー初勝利で賞金ランクトップに浮上し、今後どこまで成長するのか、活躍が楽しみな存在だ。

　その他、2位タイで出た原は前半2バーディ、2ボギー。後半も10番から連続ボギーを叩いた後、3つバーディ（1ボギー）を獲り返した。だが、イーブンパー72とスコアを伸ばせず通算3アンダー2位タイ。また、開幕戦を制覇した三塚優子が通算1アンダー単独5位に食い込んだ。今季1勝の上原彩子は通算1オーバー7位タイ。諸見里しのぶは通算6オーバー36位タイで大会を終えた。