国内女子ツアー今季3戦目のヤマハレディースオープン葛城は3日、霊峰富士を望む静岡県の葛城GC山名Cを舞台に開幕。昨年の12月にプロ転向した注目の金田久美子は、3オーバー75を叩き、諸見里しのぶ、北田瑠衣、茂木宏美らと同じ38位タイと出遅れた。

　トップは2アンダー70で回ったベテランの米山みどり、浅間生江、白戸由香の3人が分け合い、1打差の4位タイに若手期待の服部真夕、宅島美香ら。今季2戦目のヨコハマタイヤゴルフトーナメントでツアー2勝目を飾った上原彩子はイーブンパー72で12位タイと好調をキープし、開幕戦優勝の三塚優子も、原江里菜、全美貞（韓）他とともに1オーバー73の18位タイとまずまずの位置を確保した。

　タイガー・ウッズ（米）と同じ8歳で世界ジュニアを制した天才少女が、またもスタートダッシュに失敗した。アマチュア時代にプロツアーで何度も優勝争いを演じ、今季からツアーメンバー入りした金田だが、持ち前の正確なショットが鳴りを潜め、ここまでの2試合は予選落ちに終わっている。雪辱を誓って挑んだ今大会でも、ボギーが先行する苦しい展開で3オーバー75。38位タイとなんとか予選突破圏内につけているものの、目標を「（今季中に）1勝する」ことに設定しているだけに、この結果に満足はしていないはず。第2ラウンドは、天才少女・金田が猛チャージで上位進出を狙う。

　尚、昨季賞金女王の古閑美保、同3位の横峯さくら、永久シードの不動裕理、国内ツアー23勝を誇る福嶋晃子の4人は、米ツアー今季メジャー初戦のクラフト・ナビスコ選手権に出場しているため、今大会を欠場している。