国内女子ツアーのヨコハマタイヤゴルフトーナメント　PRGRレディスカップ（高知・土佐CC）は22日に最終ラウンドが行われる予定だったが、荒天で競技は中止となった。その結果、第2ラウンドまでのスコアで順位を決定。上原彩子が通算9アンダーで08年フジサンケイレディスクラシック以来となるツアー2勝目を飾った。

　上原が今季好スタートを切った。開幕戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで2位タイに食い込むと、第2戦の今大会では第1ラウンドに8アンダー64の好スコアをマークし首位発進。前日の第2ラウンドは1アンダー71にスコアをまとめ、2位タイに5打差をつけて栄冠に輝いた。

　2002年の日本女子アマチュアゴルフ選手権競技で優勝した上原。プロ転向後の活躍に注目が集まっていた中、なかなか勝ち星をつかむことはできず、高い期待に応えているとは言い難かった。しかし、昨季念願のツアー初勝利を記録。オフシーズンには元女王の不動裕理と合宿を行い、充実した時間を過ごした。一回り成長した上原が今季序盤から好成績を残し、「今までにない滑り出しなので、今後が楽しみです」と飛躍を遂げる予感を漂わせている。

　その他、通算4アンダーの2位タイに米山みどりと黄アルム（韓）、通算3アンダー4位タイに古閑美保と新崎弥生の2人。今季念願の賞金女王を目指す横峯さくらは諸見里しのぶ、李知姫（韓）らと同じ通算2アンダー6位タイでコースを後にした。尚、競技が36ホールに短縮されたため、賞金ランクへの加算額は75パーセントに減額される。