国内女子ツアーのCAT Ladiesは23日、神奈川県の大箱根CCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。この日5アンダー68で回った諸見里しのぶが、通算11アンダーで今季4勝目、通算7勝目を飾った。1打差の単独2位に前日首位の古閑美保。さらに1打差の3位タイに福嶋晃子と馬場ゆかりが入った。

　諸見里が初の賞金女王へ前進した。通算6アンダー2位タイから出て、1番パー5でいきなりイーグルと最高のスタート。2番と4番では切れのあるショットでバーディチャンスにつけてパットを沈めた。8番でこの日唯一のボギーを叩いたが、後半の13番と15番でバーディ。スコアを伸ばして混戦を抜け出し、通算11アンダーで6月のプロミスレディスに続く栄冠に輝いた。

　アマチュア時代からスイングの評価が高かった諸見里。06年から毎年1勝ずつ挙げていたものの、プロ転向前の高い前評判に応えているとは言い難い状況だった。しかし前週に賞金ランクトップへ浮上するなど、今季は4勝をマーク。ついに潜在能力を開花させた。本人は「ここで満足せず、もっともっと頑張っていきます」とまだ気を緩める様子はない。今回の白星を弾みに、ビッグタイトルへ突き進んでいくつもりだ。

　その他、第2ラウンド終了時で通算5アンダー5位タイの横峯さくらは4バーディ、1ボギーの3アンダー70。スコアを伸ばしきれず、李知姫（韓）、服部真夕と並ぶ通算8アンダー5位タイに終わった。同ランク2位につけているが、諸見里との差を約1,250万円に広げられている。同ランク4位の全美貞（韓）は通算2アンダー18位タイ、06年女王の大山志保は通算1アンダー21位タイ。同ランク5位の三塚優子は金田久美子らと同じ通算イーブンパー28位タイだった。