国内男子ツアーの三菱ダイヤモンドカップゴルフは30日、ツアー屈指の難コースとして知られている茨城県の大洗GCを舞台に第3ラウンドの競技を終了。前日「80」の大叩きを演じた高校生プロの石川遼はこの日、2オーバー74に踏みとどまり、昨季賞金王の片山晋呉、星野英正らと同じ通算8オーバー38位タイへ浮上した。

　雨が降る難コンディションの中でリーダーボードの最上段に立ったのは、スコアを5つ伸ばしたブレンダン・ジョーンズ（豪／通算2アンダー）。2打差の2位タイに、17番でチップインバーディを奪ったベテランの中嶋常幸ら3人が続き、通算2オーバー7位タイに今季初戦の谷口徹、横尾要、甲斐慎太郎、近藤共弘他がつける展開。

　進化する17歳が自分のゴルフを貫いた。10番スタートの前半でスコアを4つ落としたものの、後半に入ると石川はその真価を発揮。2番パー5でイーグルを奪うなど、6番までに5つスコアを伸ばして盛り返した。結局1イーグル、3バーディ、3ボギー、2ダブルボギーと出入りの激しいゴルフとなったが、果敢なプレーでつめ掛けたギャラリーを沸かせた。「今日はドライバーが安定していたので攻めていけました。いい流れでゴルフが出来たので、明日も頑張ります」と最後まで諦めずに戦うことを誓った石川。最終日は猛チャージで1つでも上を狙ってほしい。

　その他、名門・東北福祉大出身の池田勇太が通算3オーバー13位タイ、通算9オーバー47位タイに、将司と健夫の尾崎兄弟。昨季賞金ランキング2位の矢野東は4オーバー76と乱れ、通算11オーバー57位タイに低迷している。