国内男子ツアーのThe Championship by LEXUSは8日、茨城県の大利根カントリークラブを舞台に第1ラウンドの競技を終了。2007年以来のツアー勝利を目指す上田諭尉が7バーディ、1ボギーの6アンダー66をマークし、韓国出身の24歳・朴星俊と並び首位タイスタートを切った。小田龍一、井上信、岩田寛ら8人が4アンダー68で3位グループを形成している。

　米男子ツアーの今季メジャー第3戦、全英オープンを翌週に控えた今大会には、昨季賞金王の石川遼や先週優勝の池田勇太ら国内ツアーのスター選手が欠場。そんな中で注目を集めるルーキーの薗田峻輔は、インスタートの10番でいきなりボギー叩くと、その後もショット、パットともに安定感を欠く内容。この日は5バーディ、6ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフとなり、3オーバー75の86位タイと大きく出遅れてしまった。

　6月末のミズノオープンよみうりクラシックでツアー初優勝を飾り、自身初メジャーとなる全英オープンへの出場権を獲得。さらに、先週のTOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Woodでは池田とのマッチレースの末に敗れたとはいえ単独2位フィニッシュ。プロ転向1年目にして早くも躍進の予感を漂わせている薗田だが、同世代のライバルが不在の国内ツアーで恥ずかしい戦いは見せられないはず。目前に迫った全英オープンへ弾みをつけるためにも、第2ラウンド以降の巻き返しに期待がかかる。

　その他、先週の大会で今季最高の3位に入り復調気配の丸山茂樹は、谷口徹、小田孔明らと並びイーブンパー72の40位タイ。ディフェンディング・チャンピオンの武藤俊憲は薗田と同じく3オーバー75の86位タイと出遅れ。今年の全米オープンで予選落ちして以来絶不調の矢野東も8オーバー80の大叩きで139位タイに低迷している。

　なお、地元・茨城で今季初勝利を狙っていた片山晋呉だが、第1ラウンドの競技を終えた時点でスコアカードへの署名漏れがあり失格となった。