現地時間7日に開幕したアジア選抜と欧州選抜による対抗戦、ザ・ロイヤルトロフィ（タイ、ブラックマウンテンGC）は初日のフォーサムマッチを終え、両チーム一歩も譲らず2勝2敗のイーブンで大会2日目のフォーボールマッチ（2人のプレーヤーのうち良いスコアが採用される競技形式）を迎えることになった。

　注目は初日と同じ組み合わせとなった石川遼／薗田峻輔組 vs. マッテオ・マナッセロ（イタリア）／パブロ・マーティン（スペイン）組。対戦する4人の合計年齢はなんと『81』歳。つまり平均年齢20.25歳の若武者たちが激突するとあって、地元タイでも注目度は抜群だ。

　17歳のマナッセロは昨年のマスターズで史上最年少予選突破を果たし、欧州ツアーでもデビュー1年目で史上最年少優勝を飾るなど、現在のゴルフ界で最も将来性が高いと評価されている選手のひとり。そのマナッセロとペアを組むのが欧州ツアーの2011シーズン開幕戦アルフレッド・ダンヒル選手権で優勝し、目下欧州ツアー賞金ランク1位につける24歳のマーティンだ。イタリアの“神童”といわれるマナッセロほど知名度は高くないが、マーティンも2007年にアマチュアとして初めて欧州ツアー優勝を成し遂げた実績を誇り、今後世界的なブレイクが期待されている。

　初日は石川と薗田の先輩・後輩コンビが息の合ったプレーでマナッセロ／マーティン組を下したが、果たして2日目どんな展開が待っているのか。「ガッツを全面に押し出し勝ちに行く」と公言する石川組が欧州期待の若手コンビを撃破すれば、アジア選抜の2年ぶり2度目となるロイヤルトロフィ制覇が見えてくる。