神奈川県の大箱根カントリークラブを舞台に行われたCAT Ladiesは23日、雷雲が接近したため第1ラウンドの競技が一時中断。およそ2時間の中断を挟む難しいコンディションの中、7アンダー66をマークした佐伯三貴とナ・ダエ（韓）が後続に2打差をつけ、首位を分け合った。

　今季すでにKKT杯バンテリンレディスオープンとフジサンケイレディスクラシックで2勝を飾り、メジャー大会の全英リコー女子オープンでも7位タイの好成績を収めるなど好調の佐伯。この日も出だしの1番で幸先よくバーディを先行させると、9番でもスコアを1つ伸ばして前半を折り返す。後半は10番パーセーブの後、11番から怒涛の5連続バーディを奪取。ノーボギーの完璧なゴルフでギャラリーを魅了し、リーダーボードの最上段を射止めた。

　上位は、5アンダー68の3位タイに笠りつ子、辻梨恵ら5人。優勝候補筆頭の森田理香子は、3アンダー70にスコアをまとめ、吉田弓美子、一ノ瀬優希などと並ぶ12位タイの好スタートを切ったが、2週連続Vを目論む成田美寿々は4オーバー77の77位タイと大きく出遅れた。

　また、前週のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントで連続予選通過記録（101試合）がストップした横峯さくらは、3連続バーディでスタートを切ると、ハーフターン直後の10番からも再び3連続バーディをマーク。偉業が途切れてしまった鬱憤を晴らす快調なプレーで、4アンダー69の8位タイにつけている。

　開幕からニューヒロインが次々と誕生するなど、再び戦国時代に突入した国内女子ツアー。正確なショットと繊細なパッティングが要求される難攻・大箱根カントリークラブを攻略し、栄冠を手にするのは誰なのか？