メジャー初Vに自信大の野村、五輪金メダル宣言も
2016年4月29日(金)午後3:56
前週開催の米女子ツアー、スインギング・スカートLPGAクラシックで今季2勝目を挙げた野村敏京が28日に都内で取材に応じ、8月開催のリオデジャネイロ五輪、そしてメジャー大会制覇への意気込みを表した。
野村はリオ五輪出場者に義務付けられる選手団のユニフォーム採寸、メディカルチェックなどのため27日に帰国。前週の優勝で世界ランキング23位に急浮上し、五輪出場が濃厚となった23歳は「五輪も(普段のツアーと)同じ試合」と、112年ぶりにゴルフ復活となるスポーツの祭典にも気負いは無い様子。「優勝するために試合に出ているので、出場したら必ず金メダルを獲れるよう頑張る」と力強く語った。
躍進を続ける今年と昨年との違いはメンタルにある。ツアー初勝利をつかんだ2月のISPSハンダ・オーストラリアン女子オープンで「勝ち方が分かってきた」と言う野村。プレーをより楽しめるようになり、ボギーを叩いても「戻せば大丈夫」と考えるようになってきた。特別なメンタルトレーニングはしていないというが、精神面の変化、成長が野村の今季2勝を支えたようだ。
キャディを務めるジェイソン・マクディード氏もそんな野村を支える大きな存在。海外では友達が少ないという野村にとって同氏は「助けてくれる人」。「明るい人が近くにいるので、自分も明るくなってきている」とその影響について話す。同氏と回るコース上では「戦っている相手選手は友達」でありライバルは自分なのだと、あくまでマイペースで勝利をつかみにいく。
「一般の試合で1勝、メジャーで1勝」を目標に臨んだ今シーズン、次なる目標は日本勢では39年ぶりとなるメジャー制覇だ。今後の課題についても「今のままでいければ」と強気に語り「メジャーで勝つ自信はあります」と頼もしい限り。29日には米国へ戻り、次の出場は翌週のヨコハマタイヤLPGAクラシック。野村のさらなる活躍に注目したい。