有村今季ベストの18位タイ 藍後退も「悪くない」 優勝はL.サラス
2014年5月19日(月)午前9:26
今シーズン良いところのなかった有村智恵がシーズンベストスコアをマーク。ようやく今季初のトップ20入りを果たした。
米女子ツアーのキングスミル選手権は現地時間18日、バージニア州のキングスミル・リゾート リバーCを舞台に最終ラウンドの競技を終了。前日シーズン初の60台をマークし、41位タイに浮上していた有村がこの日はスタートからバーディを連発。2番、3番、5番で本人いわく「ポンポンと」スコアを伸ばすと、その後はチャンスにパットが決まらずフラストレーションが溜まる場面もあったが、上がり2ホール連続バーディで溜飲を下げ、4アンダー67(5バーディ、1ボギー)を叩き出し、通算4アンダー18位タイで4日間の競技を終了した。
「少しでも少ないスコア、少しでも上へ、という気持ちでいっぱいでした。ショットもパットもだいぶ良くなっているし、アプローチは去年より数段良くなっているという実感があります」と手応えを滲ませた有村。今季は予選落ちのない自身初戦のホンダLPGAタイランドで唯一賞金を稼いだが、その後一度も予選を通れず苦しみ抜いた。だが、ここにきて持ち前のショットが戻って来たのが大きい。この結果を自信に変えて夏場のメジャーシーズンで本領を発揮してもらいたい。
一方、34位タイから最終日をスタートさせた宮里藍は「内容は悪くない。ゴルフの感触も良い」と言いながら、惜しいパットをいくつも外してノーバーディ。「風が難しかったのと、セカンドショットが今日は番手の中間の距離ばかりだった」ことが災いし3オーバー74の低調なラウンドに終わった。通算2オーバー50位タイで終戦したが「手応えはあるので次の試合が楽しみ」と明るい表情で前を向いた。
優勝はリゼット・サラス(米)で通算13アンダー。これまで勝てそうで勝てなかったが、上位が伸び悩んだこともあり2バーディ、2ボギーのイーブンパー71で逃げ切り初Vを達成。仲間にシャンパンシャワーで祝福され「遂に勝てました!」と喜びを爆発させた。
また、元世界No.1のヤニ・ツェン(台)が2アンダー69にスコアをまとめ、通算9アンダー2位タイに食い込んで復活をアピール。同じく2位タイにレクシー・トンプソン(米)とサラ・ジェーン・スミス(豪)が入り、通算8アンダー5位タイにリディア・コ(ニュージーランド)とリュウ・ソヨン(韓)が続いた。
ステイシー・ルイス(米)は最終日に3オーバー74と崩れ、通算5アンダーでスーザン・ピーターセン(ノルウェー)らと並び12位タイに終わっている。
尚、野村敏京は今季初の予選落ちを喫し、決勝ラウンドには進出していない。