野村、失速も7位タイに踏ん張る 藍&有村47位タイ
2014年6月1日(日)午前10:49
初日コースレコードにあと1打と迫った野村敏京は2日目スコアを落としたものの、上位争いに踏みとどまった。
米女子ツアーのショップライトLPGAクラシックは現地時間31日、ニュージャージー州のストックトン・シービュー・ホテル&GC ベイCを舞台に第2ラウンドの競技を終了。首位に1打差の単独2位からスタートした野村はノーボギーだった前日のラウンドとは打って変わり、出だしの1番&2番でいきなりボギー、ダブルボギーを叩く最悪の滑り出し。前半3つスコアを落とすと、9番のバーディで立ち直ったものの我慢のゴルフが続き、3バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの2オーバー73とスコアを落とし、通算6アンダー7位タイに後退した。
「どこから打ってもパットが入りまくった」初日から一転、ショットがバラけチャンスを作れずに終わった第2ラウンド。持ち前の爆発力が影をひそめ、やることなすこと裏目裏目。それでも「どんなときでもこのツアーでプレーするのが楽しくて仕方ない」という前向きな性格はゴルフ向き。気持ちを切り替え最終日は野村らしい攻めのゴルフで上位フィニッシュを狙って欲しい。
その他の日本勢は、復調の兆しを見せている有村智恵が2バーディ、1トリプルボギーの1オーバー72で通算イーブンパー47位タイ。また初日95位タイと大きく出遅れた歴代チャンピオンの宮里藍が5バーディ、3ボギーの2アンダー69にスコアをまとめ通算イーブンパーとし、有村と同じ47位タイに順位を上げ予選をクリア。
やはり95位タイからスタートの宮里美香も5バーディ、4ボギーの1アンダー70とわずかながらスコアを伸ばし、通算1オーバー55位タイとし予選落ちを免れた。しかし上原彩子は1アンダー70をマークしたが初日の出遅れが響き、通算5オーバー103位タイで日本勢で唯一決勝ラウンド進出を逃している。
またこの日はノーボギーの8アンダー63と爆発した世界ランク2位のステイシー・ルイス(米)が通算12アンダーで単独トップに浮上。「ここ数ラウンド、アライメント(構える向き)に迷ってミスが多かったけれど、今日はスッキリ構えられたし、パットも入ってくれた」と今季2勝目に王手をかけた。
勝てば文句なく世界ランク1位奪還が決まっており「待ちに待った瞬間が近づいた」と興奮気味のルイス。「去年No.1になったときはたった4週間しかその座を守れず、ゆっくり(女王の実感を)味わうことが出来なかったので、今度こそNo.1の座を堪能したい」と優勝に意欲を見せた。
1打差の単独2位にクリスティーナ・キム(米)、2打差の単独3位にジェニファー・ジョンソン(米)がつけ、今季2勝のアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)が通算8アンダー4位タイに浮上。現世界No.1のインビー・パーク(韓)は通算6アンダーで野村とともに7位タイにとどまっている。