ムービングデーを迎え、誰が勝ってもおかしくない混戦模様に拍車がかかった。

　日米両ツアーの共催で行われているミズノクラシックは9日、三重県の近鉄賢島カンツリークラブを舞台に第2ラウンドの競技を行った。ルーキーながら今季2勝を誇る比嘉真美子と元賞金女王で米ツアー経験のある大山志保、3月のTポイントレディスで悲願の初勝利を飾った一ノ瀬優希の実力者3人が通算8アンダーまでスコアを伸ばして首位を分け合った。

　上位は1打差の4位タイにブリタニー・リンシコム（米）と藤本麻子が続き、ディフェンディング・チャンピオンでロレックスランキング（女子世界ランキング）No.3のステイシー・ルイス（米）が、国内ツアー賞金ランク3位の佐伯三貴、この日ベストスコア「65」を叩き出した同5位の吉田弓美子とともに通算5アンダー10位タイの好位置を確保。通算4アンダー15位タイにブリタニー・ラング（米）、チ・ウンヒ（韓）、通算3アンダー22位タイに歴代チャンピオンの申ジエ（韓）、堀奈津佳、金田久美子などトップグループと5打差に27人がひしめく大混戦となっている。

　また、賞金女王争いの真っただ中にいる2人は明暗が分かれた。パットのタッチが合わず1アンダー71とスコアを伸ばしきれなかった横峯さくら（賞金ランキング2位）に対し、賞金ランキング首位の森田理香子はこの日ノーボギーの6アンダー66とパーフェクトなプレーで、初日ノーバーディに終わった汚名を返上。森田が通算4アンダーで15位タイへ急浮上、横峯は宮里美香と同じ通算1アンダー41位タイに甘んじた。

　その他、ロレックスランク4位の柳簫然（韓）が通算2アンダーでホール・オブ・フェイマー（世界ゴルフ殿堂入り選手）のカリー・ウェブ（豪）、不動裕理と並び28位タイにつけたが、米ツアールーキーの有村智恵は4オーバー76と精彩を欠き、通算4オーバー71位タイの下位に沈んでいる。

　この試合を含めて残り4試合となった国内女子ツアーと残り3試合の米女子ツアー。優勝賞金1,800万円（18万ドル）を加算し、熾烈な女王争いをリードするのは誰だ?!