29歳の木村彩子が国内女子ツアーの富士通レディース（千葉県／東急セブンハンドレッドクラブ）で3年ぶりのツアー通算2勝目を飾った。

―3年ぶりの優勝

　優勝争いもしていましたが、勝てる選手ではないのかなと正直思っていました。（初優勝を挙げた）アースモンダミンカップの時は、だいぶ前の組で自分がスコアを上げての優勝でした。競っての優勝というのは経験がなかったです。今回は自分がどうなるか不安でしたが、緊張にも打ち勝つことができて嬉しいです。

―初優勝の時との違い

　アースの時は風も強かったですし、周りも見ていられないくらい自分のことで精一杯だったので、上がってみたら1位だったという感覚でした。競って、周りやスコアボードを見ながら自分のプレーに集中するという経験があまりなかったですし、上手くいくことがなかったですが、今日は逆に集中できたので成長できたと思います。

―永峰咲希選手、柏原明日架選手からの祝福

　18番のグリーンを上がってくる時に2人が見えたので、同級生ってすごく良いなと思いました。今年、同級生で優勝している子が多くて、祝勝会もやりながら自分もやりたいなと思っていたので、優勝できてすごく嬉しいです。

―競っての優勝がなかった中で頼りになった経験

　すぐ緊張してしまうタイプですが、今回お願いしたキャディさんから「あなたのできることをやっていきましょう」と言葉をかけてもらいました。最初、同組の2人がバーディで抜けてしまいましたが、諦めずに自分のゴルフをしようとキャディさんと話していたので、その言葉が自分の中では大きかったです。

―勝因は

　今週はショットが良かったので、攻める場面と安全にいく場面のオンとオフができたのが大きいです。パーオンを意識してやっていたので、遠いところでも乗っていれば、ある程度バーディチャンスだと思っていたので、フェアウェイキープとパーオンを徹底しました。

―今年で30歳になる

　歳を重ねるにつれてゴルフは上達している実感があるので、息の長い選手を目指そうとコーチと話をしました。体力的には多少衰えはあるかもしれないですが、気持ち、技術的にはどんどん伸びている感じがします。

―今後の目標

　一番の目標はメジャーチャンピオンになりたいなと思っています。あと、最終戦が残っているので、すごく意識しています。勝ち数を上げられる選手になるのはもちろんですが、息の長い選手になれるように、意識してこれからもやっていきたいです。

（写真：Getty Images）