櫻井心那が国内女子ツアーのCAT Ladies（神奈川県／大箱根カントリークラブ）で2年ぶりのツアー通算5勝目を挙げた。

―優勝が決まった時の心境は

　肩の荷が下りた感じがしました。

―18番のティーグラウンドで感じたこと

　バーディじゃないとプレーオフになるのは分かっていました。

―キャディを務めた吉田弓美子選手からの言葉

「心那ならできるよ。上手いんだからできるよ」とずっと背中を押してもらっていました。

―18番でバーディを決めた瞬間

　喜びもありましたし、みんなの期待にやっと応えられたという安心感もありました。苦しい状況を乗り越えられたという達成感や、そういう色々な感情が一気に解放されてホッとしました。

―吉田選手への感謝

　本当に心強かったです。励まされたり、アドバイスを下さったり、気持ち的な部分で本当にこの3日間は弓美子さんが背中を押してくれなければ、優勝の壁は乗り越えられなかったと思います。今日のおかげで、これからは乗り越えられそうです。

―昨シーズンを振り返ると

　色々と試した年でした。クラブやシャフトも試してごちゃごちゃになって、スイングも頭で整理できていなかったです。得意なパットも入らなくなり、中尺を使ってみたりもしました。トレーニングは後半から徐々に始めました。

―技術面で成長したところ

　アプローチが一番良くなったと思います。スイングは去年の秋から目澤（秀憲）コーチに習い始めてけっこう変わりました。ヘッドの入れ方が良くなったなと思いますし、その再現性を高くしてもっと良いものにできたらと思っています。

―クラブセッティングが落ち着いたのは

　今年からクラブ契約がフリーになり、ウッド系を替えて、そこで落ち着いた感じはあります。他のクラブも打ってみたいという気持ちは元々あり、好奇心程度ですが、オフにフィッティングをさせてもらって、そこから自分が上に行けそうな、勝てそうなクラブ、良さそうなクラブを選んでいった感じです。

―今シーズンはどういう気持ちで入ったか

　オフはすごく練習して、絶対にいけるという自信はあったのですが、全然ダメでした。結果が出なくて苦しかったです。

―次の目標

　次はニトリレディスという所属の試合ですし、自分の中で重きを置いている試合が続きます。やっぱりメジャーで勝ちたいという気持ちはありますし、今回みたいなセッティングで勝てたのは自信になりました。

（写真：Getty Images）