国内女子ツアーの賞金女王争い2位の有村智恵が、逆転女王へ望みをつなぐ戦いに挑む。

　4日開幕のミズノクラシック（三重県・近鉄賢島カンツリークラブ）は、日米両女子ツアー共催とあって米国を主戦場とする強豪が揃って参戦する。有村にとっては通常の国内ツアー以上に厳しい戦いとなるが、賞金女王争い首位のアン・ソンジュ（韓）には3,000万円以上の差をつけられているため、負けられない戦いを強いられる。

　今季の残り試合数はこれを含めて4試合。すべてに必勝態勢で挑まなければならないが、先週の樋口久子 森永製菓ウイダーレディスで激戦に勝った有村は2週連続優勝を狙っている。「毎週優勝したいと思っているし、今週もその準備だけはしたい」と覚悟も十分。優勝賞金18万ドル（約1,400万円）を手にして、アンにプレッシャーをかけたいところだ。

　一方、米ツアーを主戦場にする宮里藍は、国内ツアーのシード権喪失の危機に陥っている。出場試合数が少ないため、現在賞金ランク69位に低迷しており、このままでは同50位までに与えられる来季シード権を獲得できない。さらに今大会は日本での今季最終戦とあって気合い十分のはずだが、本人は「半分諦めた気持ちでやったほうがいいのかも」とあくまでマイペースを貫いている。なお宮里と有村は、昨季の米ツアー賞金女王チェ・ナヨン（韓）と同組で初日をスタートする。

　その他、米女子ツアーからステイシー・ルイス（米）、宮里美香、上田桃子、ディフェンディング・チャンピオンの申ジエ（韓）ら実力者が揃って出場する。