国内女子ツアー、富士通レディース（千葉・東急セブンハンドレッドクラブ）は16日、最終ラウンドの競技を終了。首位と1打差2位タイでスタートした藤田幸希が2アンダー70で回り、通算7アンダーでツアー通算5勝目を挙げた。賞金ランキング1位のアン・ソンジュ（韓）は、1アンダー71でラウンドして通算6アンダーの単独2位に終わっている。

　今季未勝利だった藤田は、2番、3番で連続バーディを奪う好スタートを見せ、3バーディ、1ボギーで前半を折り返した。後半は最初の10番でバーディを決めるも、続く4ホールで2度のボギーを叩いてしまう。しかし、15番でバーディを奪い返し、上がり3ホールはパーをキープ。この日5バーディ、3ボギーと2つスコアを伸ばしてホールアウトし、逆転で嬉しい今季ツアー初勝利を手にした。

　一方、今季の獲得賞金が1億円を突破し、優勝で賞金女王争いに弾みをつけたいアンは、藤田と同じ2位タイでスタート。立ち上がりは藤田とは対照的に、2番、3番で連続ボギーと苦しんだが、4番、5番ですぐさま連続バーディを奪って立て直した。その後7ホールはパーを拾うと、13番、15番でバーディ奪取。上がり3ホールでさらにスコアを伸ばしたかったが、17番でボギーを叩き、4バーディ、3ボギーの内容で惜しくもトップには届かなかった。

　その他、前日に単独首位に立って服部真夕は、この日4オーバー76と失速し、通算2アンダーで野村敏京、笠りつ子、上原彩子とともに13位タイにとどまった。今季限りでの引退を表明している古閑美保は通算2オーバー31位タイ。賞金ランク2位の横峯さくらは、3バーディ、6ボギーの3オーバー75とスコアを崩して、通算3オーバーで馬場ゆかりらと並んで34位タイで3日間の競技を終えた。