国内女子ツアーの今季公式戦第3戦、日本女子オープンゴルフ選手権競技が、29日に愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部を舞台に開幕した。注目の初日は、難しいコースセッティングということもあって、各選手がスコアメイクに苦しみ、アンダーパーの選手はゼロ。首位タイにはイーブンパー70でラウンドした宮里美香、金田久美子、李知姫（韓）ら5人が並んだ。また、宮里藍は2オーバー72で回り10位タイ発進となっている。

　昨季大会で同ツアー初優勝を飾ったディフェンディング・チャンピオンの宮里（美香）は、6、7番で連続バーディを奪取したものの、8、9番で連続ボギー。後半もバーディを奪ってはボギーでスコアを落とす展開。それでも4バーディ、4ボギーのイーブンパー70でプレーして首位タイと、好スタートを切った。

　また、今年4月のフジサンケイレディスクラシックでツアー初優勝を手にし、地元・愛知出身の金田も首位タイにつけた。ただし、この日のラウンドで悔しまれるのが、1アンダーで回っていた前半最後の18番で痛恨のダブルボギーを叩いたこと。それでも後半は2バーディ（1ボギー）を奪い返してイーブンパー70にスコアをまとめた。

　このほか、李知姫は2バーディ、2ボギー、全美貞（韓）とテレサ・ルー（台）は4バーディ、4ボギーのイーブンパー70をマークして宮里（美香）、金田と並んでリーダーボードの最上段を射止めている。

　首位から1打差の6位タイには、有村智恵、藤田幸希ら4人。2打差の10位タイには、賞金ランキング1位のアン・ソンジュ（韓）の他、宮里（藍）、野村敏京ら8人がつけている。なお、宮里（藍）は1アンダーで迎えた上がり4ホールで3つスコアを落とし、5バーディ、7ボギーの2オーバー72。好位置にはつけるも後味の悪いラウンドとなってしまった。

　一方、賞金ランク2位の横峯さくらは2バーディ、8ボギーの6オーバー76と崩れて47位タイ。上田桃子は2バーディ、7ボギーの5オーバー75とスコアを崩し、35位タイと苦しいスタートに。また、前週優勝のフォン・シャンシャン（中）も5オーバー75の35位タイとなっている。また、同ランク5位の佐伯三貴は12オーバー82の大乱調で94位タイと予選突破が厳しい状況となった。