メジャー前哨戦となる国内女子ツアー、ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメントは4日、岐阜県のみずなみカントリー倶楽部を舞台に最終ラウンドの競技を終了。イーブンパー72でラウンドした葉莉英（中）が通算6アンダーでツアー参戦3年目にして嬉しい初優勝を飾った。2週連続優勝を狙った笠りつ子は、通算5アンダーで金ナリ（韓）と並び2位タイに終わっている。

　大型台風12号の影響で3日間54ホールを消化出来るか心配された今大会。降雨による中断を強いられ、アンダーパーで回った選手が一人のみという厳しいコンディションになった最終日、優勝争いは混とんとした展開となった。

　そんな展開を制したのは葉莉英だった。前半を1バーディ、1ボギーでまとめると、15番までにスコアを1つ落として迎えた16番でバーディを奪って再びイーブンに。2週連続Vを狙う笠や今季2勝目を狙う佐伯三貴、ツアー1勝の竹末裕美、表純子、金ナリなどの追撃を抑え逃げ切り優勝を成し遂げた。

　2009年のサントリーレディスオープンゴルフトーナメントでプレーオフの末に敗れて2位に終わり、栄冠に手が届かずにいた葉莉英は、中国に子供を残して日本ツアーに参戦しているママさんゴルファー。優勝後は「子供の面倒を見てくれている家族に感謝したい」と語り、愛する家族へ栄冠を捧げている。

　その他上位陣は、表、竹末、全美貞（韓）の3人が通算3アンダーで4位タイ。藤田幸希、佐伯が通算2アンダー7位タイに入り、賞金ランキングで5位につけている横峯さくらは、通算5オーバーの36位タイで大会を終えている。