9日、国内女子ツアーの今季開幕戦、ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント（沖縄・琉球GC）は最終ラウンドの競技を終了。この日だけで2つのイーグルを奪取した宋ボベ（韓）が通算14アンダーでフィニッシュし、ツアー初優勝を飾った。4打差の単独2位に横峯さくら。佐伯三貴とイム・ウナ（韓）の2人が通算9アンダー3位タイに入った。

　通算7アンダー首位タイでスタートした宋は2番でボギーが先行。しかし、4番パー5でイーグルを奪うと、さらに7番でバーディを獲って盛り返した。後半に入っても勢いは衰えず、11番パー5で2つ目のイーグル。その後も3バーディとし、7アンダー65でホールアウトした。2位の横峯に4打差をつける圧勝で開幕戦を制している。

　昨年9月のゴルフ5レディスプロゴルフトーナメントの第2ラウンド終了時で単独トップに立つなど、宋はこれまでも勝つチャンスがあった。だが、スコアを伸ばしきれず、勝星を逃していた。今大会では以前と対照的に、最終ラウンドに猛チャージを披露し、通算14アンダーで今大会のトーナメントレコードを4打更新。初めての栄冠をつかんだ。「去年より日本の生活、日本のツアーに慣れている気がします」と語った22歳の今後の活躍に注目が集まる。

　通算6アンダー4位タイで出た横峯は、前半だけで4つのバーディを量産した。後半も11番パー5では2打目でグリーンに乗せて楽々バーディ。12番もバーディとし、通算12アンダーで宋と並走した。ところが、16番パー3でティーショットをグリーン右奥にオーバーすると、パーパットも決められずボギー。続く17番でもスコアを1つ落とし、結局最終日は4アンダー68。通算10アンダーで勝った宋に振り切られた。

　その他、昨季賞金女王の上田桃子はこの日パットが入らず、2アンダー70。初日『63』をマークした古閑美保、全美貞（韓）とともに通算7アンダー5位タイだった。「課題もたくさん見つかったので、パッティングを中心に練習していきたい」と上田は修正点を口にした。06年賞金女王の大山志保は通算6アンダー8位タイ、昨季大会覇者の米山みどりは16番パー3でホールインワンを達成したものの、通算3アンダー18位タイで大会を終えている。