08年の国内女子ツアーがいよいよ開幕となった。

　7日、同ツアー今季初戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントは沖縄県の琉球GCを舞台に第1ラウンドの競技を行った。米ツアーで3試合を行い、今大会に登場した注目の上田桃子は、前半で3つ、後半でも1つスコアを伸ばし、4アンダー68でホールアウト。上がり5ホールすべてでバーディを奪う猛攻を見せた首位の古閑美保に5打差ながら、3位タイの好スタートを切った。単独2位には6アンダー66で回った藤田幸希がつける展開。

　昨年、史上最年少女王となった上田が堅実なゴルフで好位置につけた。横峯さくら、不動裕理との豪華な組み合わせとなった初日、4番パー5で初バーディを奪取すると、続く5、6番もバーディとし、3連続でスコアを伸ばす。ノーボギーの3アンダーで後半に入ると、14番でボギーを叩き一歩後退したが、17、18番でバーディを獲り返し、5バーディ、1ボギーの4アンダー68でフィニッシュ。昨季のミズノクラシックで優勝し、今季から米ツアーレギュラー参戦を果たしている上田は、今大会を制してアメリカでの戦いに弾みをつけられるか？　注目が集まっている。

　一方、古閑は豪快なゴルフでトーナメントをリードした。1番スタートのこの日、2番をバーディとすると、順調にバーディを積み重ね3アンダーでハーフターン。だが圧巻だったのはここからだった。12番で再びスコアを1つ伸ばすと、14番からは怒涛の5連続バーディ。コースレコードにあと1打差と迫る9アンダー63のラウンドで、一気にリーダーボードを最上段まで駆け上がった。開幕前には米ツアーで2試合を戦い試合勘を養ったことが功を奏したのか、第1ラウンドから猛チャージを仕掛け、集まったファンを魅了した。

　また、昨季上田に次ぐ賞金ランキング2位につけた横峯は、前半こそ2バーディ、2ボギーのイーブンパーとスコアを伸ばせなかったものの、後半に入ると2バーディ、ノーボギーの安定したプレーを披露。2アンダー70で不動、服部道子らと並ぶ23位タイとまずまずのスタートとなった。念願の賞金女王の座に就くためにも、まずは開幕戦を白星で飾りたいところだ。

　その他、昨年7月の明治チョコレートカップ以来の優勝を狙う大山志保が、5バーディ、1ボギーの、4アンダー68をマーク。3位タイにつけた。ワールドカップ女子ゴルフで3位タイに入った佐伯三貴と諸見里しのぶは、仲良く3アンダー69で13位タイ。13位タイには2人の他、福嶋晃子ら8人が並んでいる。