国内女子ツアーの明治チョコレートカップ（北海道・札幌国際CC島松C）は11日、第2ラウンドの競技を行った。前日44位タイの藤田幸希が10バーディ、1ボギーの9アンダー63と爆発。通算5アンダーで全美貞（韓）と並び、首位タイに躍り出た。1打差の単独3位で米山みどり、さらに1打差の4位で羅多藝（韓）が続いている。

　ツアー3勝の藤田が会心のゴルフを披露した。インスタートの10番でバーディを先行させると、13番から怒とうの4連続バーディ。17番でこの日唯一のボギーを叩いたが、ハーフターン後の勢いに陰りは見られなかった。2番から連続バーディとすると、その後スコアを3つ伸ばしてホールアウト。9アンダー63の通算5アンダーで全と共にトーナメントをリードした。最終日は絶好の位置から08年ゴルフ5レディス以来の勝ち星を目指す。

　一方、初の賞金女王を狙う横峯さくらは逆転Vが難しい状況に追い込まれた。前半を2バーディ、1ボギーで回り、後半はスコアカード通りのプレーで1アンダー71。通算1オーバーで前日の26位タイから16位タイへ若干順位を上げるにとどまった。現在賞金ランク首位の横峯。リーダーボードの最上段と6打差あり、引っ繰り返すには厳しいビハインドだが、ビッグタイトル獲得のために少しでも上位に入って、今大会を終えたいところだ。

　その他、同ランク3位の三塚優子と原江里菜が通算2アンダー5位タイ、初日トップタイの服部真夕が通算1アンダー7位タイにつけている。昨季女王の古閑美保、有村智恵は通算イーブンパー10位タイ、約300万円差で横峯を追っている同ランク2位の諸見里しのぶは通算2オーバー21位タイ。ギャル系ゴルファーの金田久美子は前日67位タイと出遅れていたが、2アンダー70で回り、通算3オーバー34位タイで予選を通過した。