国内ツアーのニチレイPGMレディスは19日、茨城県の美浦GCを舞台に第1ラウンドの競技を行った。今季自身初の賞金女王獲りを公言している横峯さくらが、安定したゴルフで5バーディ、2ボギーの3アンダー69をマーク。トーナメントリーダー（5アンダー67）の有村智恵、森田理香子、新井麻衣に2打差の5位タイにつけた。

　現在賞金ランキング首位を走る横峯はこの日、2つのパー5で確実にバーディを奪って2アンダーでハーフターン。後半は狭いフェアウェイに苦しみ我慢のゴルフとなったが、3バーディ、2ボギーにスコアをまとめ、古閑美保、シン・ヒョンジュ（韓）と並ぶ5位タイの好位置を確保した。今大会は06年に逃げ切り勝ちを収めた相性の良いトーナメント。「父の日（最終日の21日）に優勝できればうれしいです」と語ったように、参院議員を務める父・良郎氏に白星という最高のプレゼントを贈りたい。

　一方、地元・茨城県出身のディフェンディング・チャンピオン三塚優子は出遅れた。3番でバーディを奪う滑らかな滑り出しを切ったものの、その後はボギーを連発。後半も1バーディ、1ボギーとスコアを伸ばせず、1オーバー73の31位タイにとどまった。それでも第2ラウンドは「飛距離は変わらずに精度が上がった」好調なドライバーを武器に、猛チャージで優勝戦線に浮上するつもりだ。

　その他、1アンダー71の11位タイに前週のサントリーレディスで優勝に王手をかけながら失速した若林舞衣子。2オーバー74の40位タイには、ツアー史上6人目の生涯獲得賞金7億円におよそ400万円まで迫っている服部道子がつけたものの、前週ツアー5勝目を飾った諸見里しのぶは、原江里菜、佐伯三貴らと同じ3オーバー75、59位タイに沈んでいる。注目の金田久美子も4オーバー76の69位タイに低迷中。