国内女子ツアーのクリスタルガイザーレディスゴルフトーナメント（千葉・京葉CC）は3日、最終ラウンドの競技を終了した。2アンダー70で回った有村智恵が通算9アンダーでフィニッシュ。2位の横峯さくらに3打差をつけ、ツアー2勝目を挙げた。

　有村が勝利の重圧に負けることなく、最後まで落ち着いたプレーを見せた。通算7アンダー首位タイでスタートし、14番まで3バーディ、3ボギー。スコアを伸ばせなかったが、15番パー5で2オンに成功し楽々バーディを奪取した。最終18番パー5も3打目のアプローチをキッチリと寄せてバーディ。通算9アンダーで08年プロミスレディスゴルフトーナメントに続く勝ち星を手に入れた。

　2006年のプロテストでトップ合格した有村。将来を嘱望され、昨季は悲願のツアー初Vを飾った。2勝目もすぐに記録すると思われたが、「そこからの道のりがきつかったです」と白星から見放された。初日『65』をマークし首位で発進した前週のフジサンケイレディスクラシックでは、第2ラウンドで『80』と失速し10位タイ。しかし、今回の優勝でその雪辱を果たした。また1つ壁を乗り越えた21歳の有村が今後どこまで成長するか楽しみだ。

　その他、横峯は最終日を4バーディ、1ボギーの3アンダー69でラウンドし通算6アンダー単独2位。尚、今大会の賞金を加算し、7試合の段階ながら賞金ランク首位に浮上した。昨季女王の古閑美保は通算2アンダー7位、不動裕理、全美貞（韓）は通算1アンダー8位タイ。上田桃子は通算1オーバー16位タイ、アマチュアの竹村真琴は諸見里しのぶ、原江里菜らと同じ通算2オーバー20位タイで大会を終えた。