難コースの川奈に女子プロたちが元気いっぱいで挑む。

　国内女子ツアーのフジサンケイレディスクラシックは24日、静岡県の川奈ホテルGC富士Cで開幕。川奈は海沿いで特有な吹き方をする風が強く、高低差の大きなコース。設計者C.H.アリソン独自のパックリと口を開いた深いバンカー（アリソンバンカー）があちこちに待ちうけ、砲台グリーンを外せば難しいアプローチを余儀なくされる。さらに、グリーンに乗せても、近頃では日本でも少なくなってきた高麗芝のグリーンは芽がきつく、ベント芝に慣れたゴルファー達を悩ませる。

　この国内屈指の難コースを相手に、今季すでに1勝した上原彩子が連覇を狙う。スイング改造中ながら、今季第2戦のヨコハマタイヤゴルフトーナメント　PRGRレディスカップで勝った上原は、大会2日前にも約500球の打ち込みで調整。襲いかかって来るライバル達を迎え撃つ準備を整えている。

　スタジオアリス女子オープンで優勝し、前週のライフカードレディスゴルフトーナメントでも単独2位と絶好調で現地入りした横峯さくらが対抗馬の筆頭だ。開幕戦優勝の三塚優子、やはり難コース葛城GCが舞台のヤマハレディースオープン葛城を制した黄アルム（韓）の今季好調な面々が勢揃い。さらに、昨季賞金女王の古閑美保や諸見里しのぶ、原江里菜らも参戦し、賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円の奪い合いを繰り広げる。