国内女子ツアーのライフカードレディスゴルフトーナメント（熊本・熊本空港CC）は19日、最終ラウンドの競技を行った。途中5連続ボギーを叩いた李知姫（韓）が上がり5ホールでスコアを4つ伸ばし、通算3アンダーで今季初優勝、通算12勝目をマーク。2週連続優勝を狙った横峯さくらは1打及ばず単独2位だった。

　李が強い精神力を見せ付けた。通算4アンダー単独首位でスタートし、7番から5連続ボギー。勝利は絶望的かと思われたが、見事に盛り返した。14番でバーディパットを沈めると16番まで3連続バーディ。最終18番パー5では2オンに成功し、2パットのバーディで締めた。5オーバーまでスコアを崩した展開から1オーバー73と踏ん張り、通算3アンダーでフィニッシュ。横峯を1打差で振り切って、08年日本女子オープンゴルフ選手権競技以来となる勝ち星を手に入れた。

　昨季は2勝を挙げ、終盤まで賞金ランクトップに立っていた李。しかし、最終戦のLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップに勝利した古閑美保にビッグタイトルをさらわれた。雪辱を狙う今季は前週まで2試合に出場し、いずれもベスト10入りと好調をキープ。そして今大会で横峯、08年全英リコー女子オープンを制した申ジエ（韓）の強敵を相手に、09年初勝利を記録した。やはり今季も李が女王争いに絡んでくることは間違いない。

　一方、横峯は2番でボギーが先行した後、スコアカード通りのプレーが続いた。前日までの上位陣がスコアを落とし、一時はリーダーボードの最上段を確保。ところが、最終日は1つもバーディを奪えず、通算2アンダー単独2位で李の勝利を見届けることになった。

　その他、三塚優子と原江里菜が勝った李と2打差の3位タイ、不動裕理が通算イーブンパー5位タイ、申は通算2オーバー7位タイに食い込んだ。上田桃子は5アンダー67の好スコアで回った金田久美子と同じ通算3オーバー9位タイ。昨季女王の古閑は通算8オーバー29位タイで大会を終了した。