国内女子ツアー今季3戦目のヤマハレディースオープン葛城（静岡・葛城GC山名C）は4日、第2ラウンドの競技を行った。18位タイからスタートした女子大生プロの原江里菜が、通算アンダーパーが5人のみという難コース相手に5バーディ、1ボギーの4アンダー68と猛チャージ。通算3アンダーまでスコアを伸ばし、首位の黄アルム（韓）に1打差の2位タイまで順位を上げた。

　ゴルフの名門・東北福祉大に在学中の原が今季初勝利を照準に捉えた。07年にプロ転向した期待の若手は、昨年8月のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントで悲願の初優勝を遂げると、全試合出場を果たすタフネスぶりを披露し、賞金ランキング10位へ食い込んだ。今季も開幕戦のダイキンオーキッドレディスで2位タイに入るなど、ますます存在感を大きくしている。また、今大会は米ツアーのメジャー初戦クラフト・ナビスコ選手権と同週開催のため、古閑美保、横峯さくら、不動裕理ら実力者が欠場し、フィールドは手薄。シーズン序盤のビッグチャンスをものにし、昨季以上の快進撃を突き進みたいところだ。

　一方、天才少女の金田久美子は苦しいゴルフに終始した。諸見里しのぶ、北田瑠衣と同組で回ったこの日は、出だしの1番でいきなりダブルボギーを叩いてつまずくと、ハーフをまさかの「44」で折り返す。後半は15番でバーディを奪うなど意地を見せたが、通算12オーバーまでスコアを落としてホールアウト。カットラインに遠く及ばず、3戦連続で無念の予選落ちとなった。

　その他、首位と2打差の単独4位に全美貞（韓）がつけ、今季1勝を挙げている上原彩子は通算1オーバー9位タイへ浮上。前日トップタイの浅間生江は4オーバー76と崩れ、三塚優子、茂木宏美らと同じ通算2オーバー16位タイへ後退している。