ソフトボールで五輪を目指した少女からプロゴルファーになった甲田良美が、思い出の大会で連覇を狙う。

　3日開幕の国内女子ツアー、リゾートトラストレディス（長野県、グランディ軽井沢ゴルフクラブ）にディフェンディング・チャンピオンとして出場する甲田は、高校時代まではバリバリのソフトボール選手。五輪を目指したほどのプレーヤーだったが、父親の影響で18歳からゴルフを始めてプロになったという経緯をもつ。

　ルーキーとして臨んだ昨年大会では、最終日途中、崩れそうになりながらも上がり5ホールで4バーディを奪う猛攻を見せて見事優勝。ゴルフを始めて約10年、プロテストに合格した翌年にツアー初優勝を飾る快挙だった。

　ところが、優勝後の成績は今ひとつ。昨年8月のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントで5位になった以外は、トップ10入りもなく予選落ちも多かった。今季もこれまで8試合に出場して6試合で予選落ち。4月のフジサンケイレディスクラシックの17位タイがベストフィニッシュ。それだけに、今大会への思いは人一倍強い。ソフトボールで培った体力、気力は並大抵のものではないだけに、ここで一気に自信を取り戻したいところだ。

　また、昨年7月に開催されたステップアップツアー、ANA PRINCESS CUPで13歳にして優勝したアマチュアの高橋恵も参戦。地元・佐久長聖中学校3年生だが、長身から繰り出される飛距離はプロ顔負けとあってダイナミックなプレーに注目だ。

　その他には、横峯さくら、有村智恵、諸見里しのぶ、古閑美保らの実力者や、今季好調の茂木宏美、金田久美子、馬場ゆかり、北田瑠衣らも参戦し、激戦を展開する。