古閑美保が初の賞金女王タイトルに向けて全力疾走する。

　前週の国内女子ツアー、伊藤園レディスで優勝を飾った古閑は福嶋晃子、横峯さくらを抜いて賞金ランク2位に浮上。同首位の李知姫（韓）とは約1,840万円差とあって、残り2試合の結果次第では逆転女王の可能性もある。優勝賞金1,620万円の今大会、大王製紙エリエールレディスオープン（21日開幕、愛媛・エリエールGC松山）には必勝態勢で臨まねばならないが、持ち味のキレの良いゴルフを見せれば、2週連続Vも不可能ではない。

　受けて立つ李、同3位の福嶋晃子、さらに今季未勝利ながら出場27試合中19試合でトップ10入りし、白星に飢えている横峯さくら他も出場。ディフェンディング・チャンピオンの上田桃子、急遽主催者推薦で出場を決めた宮里藍らも集結し、激戦必死の様相を見せている。

　一方、フルフィールド最終戦とあって、シード権をかけた戦いも今回が最後のチャンス。賞金ランク上位50人（今季は52位まで）に入るか否かで、天国と地獄ほど来季が違う。それだけに容赦ない死闘が繰り広げられるはずだ。

　また、次週の最終戦、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップは同25位以内と今季のツアー競技優勝者だけしか出場できない。その晴れの舞台を目指す戦いも見ものとなる。