終盤の国内女子ツアーは、2打差に17人がひしめく大混戦となっている。

　同ツアー伊藤園レディスゴルフトーナメント（千葉・グレートアイランドC）は15日、第2ラウンドの競技を終了した。通算8アンダー首位タイに大山志保、古閑美保、李知姫（韓）が並び、1打差4位タイに宮里藍、横峯さくら、不動裕理、北田瑠衣ら6人。さらに1打遅れた通算6アンダー10位タイに上田桃子、福嶋晃子、原江里菜ほか8人が続き、誰が抜け出すかまったくわからないまま最終ラウンドを迎える。

　第1ラウンドトップの大山を追い、実力者たちがスコアを伸ばしたこの日。まずは、今季2勝の李が12番までに6つのバーディで上位へ浮上すると、15位タイスタートの古閑も6バーディ、ノーボギーのゴルフで、イーブンパー72と足踏みの大山をとらえて、ともに通算8アンダー首位タイに並んだ。

　一方、ディフェンディング・チャンピオンの北田も気を吐いた。前後半4つずつのバーディで8アンダー64をマーク。第1ラウンドの出遅れを取り戻し、一気に連覇を狙える1打差の通算7アンダー4位タイまで駆け上がった。

　また、急遽今大会に参戦することが決まった宮里は、6バーディ、1ボギーの5アンダー67の好スコアで、北田らと並ぶ4位タイ。今季も米ツアーでは待望の1勝を挙げることはできなかったが、ここで勝って来季のはずみにしたい。

　今大会を含め、残り試合は3試合。現在賞金ランキングのトップを走るのは李だが、それを追うのが同2位の福嶋、3位横峯、4位古閑、5位不動ら。今大会の結果次第ではランキング順位も大きく変動する大事な一戦を制するのは誰か？　最後まで見逃せない戦いとなりそうだ。