米女子ツアーの今季最後のメジャー、全英リコー女子オープン（現地時間7月28?31日／スコットランド・カーヌスティGL）出場権を賭けた女の戦いが幕を開ける。

　国内女子ツアーの数少ない4日間大会でもあるサントリーレディスオープンゴルフトーナメントが9日、兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部で開幕。大会終了後の賞金ランキング上位5人が全英オープンという大舞台のチケットを獲得できるとあって、出場を狙う者たちが目の色を変えている。

　中でも気合が入っているのが“キンクミ”こと金田久美子だ。今年4月にフジサンケイレディスクラシックで国内ツアー初優勝を飾った金田は、まだ見ぬメジャーの世界に心を躍らせていることだろう。

　金田は元々、同世代の選手たちの中では海外志向はあまりなく「携帯がつながらないから」などと口にして周囲を驚かせていたが、実績を積んで興味の世界が広がった。初優勝後はトップ10入りが一度もなく、現在の賞金ランキングは9位。だが、同トップ5の中でも2位のアン・ソンジュ（韓）は、すでに昨年賞金女王の資格で出場権を持っていることから、6位以内に入れば出場することができる。

　また、今大会の優勝候補筆頭は、先週に今季初優勝を飾り、国内ツアーで史上最速となる生涯獲得賞金7億円を突破した横峯さくら。これにディフェンディング・チャンピオン飯島茜、そして米ツアーから帰国して参戦する宮里藍、アン、朴仁妃（韓）、有村智恵らが絡み、メジャーのかかる戦いは白熱必至となりそうだ。