シーズン後半を国内女子ツアーでプレーする予定の上田桃子が、大ピンチに陥った。

　29日開幕の同ツアー、ヨネックスレディスゴルフトーナメント（新潟・ヨネックスCC）を前に、上田はチャリティ活動の報告会見中に事故に遭い、左手中指の爪をはがした。バーディ1つ獲得する度に3万円ずつ（財）日本盲導犬協会に基金を積み立てる桃犬プロジェクト。日米両ツアーでプレーする上田の攻撃ゴルフの成果で、すでにその金額は700万円を突破した。これを報告しようとした会見の写真撮影中、不幸な事故が起きた。モデルとなったラブラドルレトリバーが、慣れない環境に驚いて暴走。止めようとした上田がリードに手を伸ばした時に引っかかり、爪の一部がはがれてしまったのだ。

　あふれる鮮血。痛みに涙を浮かべた上田はそのまま会見を中止して病院に直行し、3時間以上に渡る治療を受けた。今大会への出場を熱望しているが、どうなるかは未定。この先公式戦と、連覇のかかる米ツアーとの共催競技のミズノクラシックも残っているだけに、予断を許さない状況となった。

　なお、ディフェンディング・チャンピオンで賞金女王奪還に燃える不動裕理、地元新潟出身で大会スポンサーヨネックス所属の若林舞衣子が、上田と同じ組でプレーする予定となっており、注目が集まっている。