男女両ツアーで唯一、東日本大震災で大きな被害を受けた東北での開催となる国内女子ツアー、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメントが23日、宮城県の利府ゴルフ倶楽部を舞台に開幕。今大会にスポット参戦している宮里美香、今季2勝の不動裕理、ツアー未勝利の恒川智会の3人が、ノーボギーの4アンダー68をマークして首位タイに立った。1打差の4位タイには、大山志保、李知姫（韓）の2人がつけている。また、地元宮城・東北高校出身の宮里藍は、1オーバー73の40位タイと出遅れている。

　震災後、一時は開催すら危ぶまれていた今大会。主催者側の努力の甲斐もありなんとか開催までこぎつけた。そんな復興への熱い思いが込められて開幕した大会初日、好スタートを切ったのは宮里（美）だった。出だし直後の2番から3連続バーディで幸先の良い滑り出しを見せると、8番でもバーディを奪って4アンダーでハーフターン。後半こそスコアカード通りのゴルフとなったが、4バーディ、ノーボギーの4アンダー68でラウンドし、絶好のポジションを確保した。

　一方、高校時代を宮城で過ごした宮里（藍）は、この日はスコアメイクに苦しみ、前半は1バーディ、2ボギーの1オーバー。後半も1バーディ、1ボギーとスコアを伸ばせず1オーバー73でホールアウトした。宮里（藍）と同じく東北高校出身の有村智恵、現在賞金ランク2位の横峯さくらも2バーディ、3ボギーの1オーバー73で回り40位タイ発進となっている。

　また、東北福祉大学出身の佐伯三貴は、出入りの激しいゴルフで4バーディ、3ボギー、1トリプルボギーの2オーバー74と崩れて53位タイ。同じく東北福祉大学出身の原江里菜は1バーディ、2ボギーの1オーバー73でプレーし、宮里（藍）らと並ぶ40位タイで初日の競技を終えた。

　その他上位陣は、ディフェンディング・チャンピオンのイム・ウナ（韓）が2アンダー70をマークして諸見里しのぶ、金田久美子、フォン・シャンシャン（中）らと並び6位タイ。さらに1打差の16位タイに前週優勝の服部真夕、飯島茜、茂木宏美ら10人がつける大混戦となっている。一方、ここ3週連続で国内ツアーに出場している上田桃子は3オーバー75の57位タイ、2008年賞金女王の古閑美保は8オーバー80と崩れ、101位タイと大きく出遅れている。