国内女子ツアーのリゾートトラストレディスは8日、滋賀県のザ・カントリークラブを舞台に最終ラウンドの競技を終了した。前日単独2位につけていた全美貞（韓）が、安定したゴルフで5バーディ、2ボギーの3アンダー69をマーク。通算12アンダーまでスコアを伸ばし、通算8勝目を飾った。

　全が見事な逆転劇を演じた。トーナメントリーダーの佐伯三貴と1打差の2位からスタートしたこの日、アイアンショットが冴え前半をノーボギーの2アンダーで折り返すと、10、11番では連続バーディを奪取した。その後は1バーディ、2ボギーの1オーバーにスコアをまとめ、通算12アンダーでフィニッシュ。後続を振り切り、逆転で今季初勝利を飾った。「16番から緊張で体が動かなかったけれど、応援が力になりました」と全は後押ししてくれたギャラリーに感謝。「優勝できて自信になった」と喜びに浸った。

　一方、今季まだ勝っていない横峯は序盤から積極的なゴルフで追い上げを見せた。8番パー5でイーグルを奪うなど、3アンダーでハーフターン。さらに、10番でも1つスコアを伸ばしたが、落とし穴は15番パー3に待っていた。170ヤードのティーショットをまさかの池ポチャ。このホールをダブルボギーとし、全に引き離された。結局1イーグル、6バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの3アンダー69でホールアウト。通算9アンダー2位で、今季初勝利はまたもお預けとなった。

　その他、中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンで優勝した李知姫（韓）が、同郷のリ・エスド（韓）と共に通算8アンダー3位タイ。首位スタートの佐伯は通算7アンダー単独5位、通算6アンダー6位タイに福嶋晃子と茂木宏美が入った。また古閑美保は、大山志保、諸見里しのぶらと共に、通算1アンダー20位タイで大会を終えている。